第一章 : 佐藤さんの一日
6時 起床
佐藤さんの一日は6時ごろに始まる。たいていのサラリーマンは、勤め先から電車やバスで一時間以上もかかるところに住んでいるから、毎日それくらいの時間に起きるのが普通だ。まず奥さんが起きて、夫や子供のために朝食の準備をする。
7時 起床
七時ごろ朝食が始まる。佐藤さんはご飯に味噌汁と野菜の煮しめ、漬物といった和食を食べる。子供たちは玉子焼きにハムやサラダといった洋食のメニューだ。飲むものも、佐藤さんは日本茶で子供たちは、ジュースと違っている。しかし、最近一般的には朝食は、和食より準備に手間のかからない洋食の方が多い。佐藤さんは、朝食をとりながら新聞やテレビで昨日のできごとについての知識を仕入れる。天気予報を見るのも日課になっている。それが終わると、佐藤さんは会社へ、子供たちは学校へ出かける。この時間はどこでもラッシュアワーで、特に大都市の電車や地下鉄は乗車率が200%になることも珍しくない。
8時
佐藤さんの奥さんは、みんなが出かけた後、掃除をしたり、ごみを捨てたり、洗濯・布団干しなどの家事を済ませる。また、時には新聞といっしょに入る折込広告のうち、デパートや近所のス―パーマーケットなどのバーゲンセールのちらしを丹念に読み、10時の開店時間を見計らって出かけることもある。子供たちは、学校で授業が始まる前に、スポーツの部活動をする。定刻になりと、全校生徒・教職員が集まって朝礼が行われる。校長先生の話があり、工事予定その他の通達事項がこの際に全校生徒に知らされる。授業は8時半に始まる。授業時間は50分が普通で、次の授業までに10分の休みがある。同じころ、満員電車から解放された佐藤さんは会社にたどりつく。
9時
佐藤さんの一日は、9時から始まる。会社によっては、朝礼をして社歌を歌ったり、社訓やスローガンをいっせいに唱えたりする。また、簡単が体操をすることもある。 なお、日本のサラリーマンの多くは、会社のバッジを背広の左襟につけている。会社の仕事は、職種によって違うが、平均して会議と書類作りと回ってきた書類に判を押すといったデスクワークが中心になっている。このほか、電話をかけたり、受けたり、来客と話したりといった仕事で一日中忙しく働くことになる。佐藤さんは海外事業部に属しているので、テレックスや国際電話による連絡やコンビューターによる情報整理など、外国語を使っての仕事も多い。午前中は主にデスクワークをして、午後は取引先の企業や市役所に出かけることも少なくない。そのころ、佐藤さんの近所の主婦中には、パートで働きに出かける人も少なくない。子供の教育費や住宅の返済に当てるためにパートで働く人もいる。
つづく。。 to be continue